日別アーカイブ: 2021年2月19日

雇用系助成金のよくある質問♪

black-hippopotamus-laying-on-ground-during-daytime-35995 (1) 今回は雇用系助成金に関してよくいただく質問に回答します!

Q1:パートの正社員化予定がある助成金はありますか?

これは「キャリアアップ助成金(正社員化コース)の可能性」があります。 まずは、「正社員の採用」はこの助成金ではありません。 ハローワーク経由の採用で一定の条件を満たせば、「特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)」が該当する可能性があります。 キャリアアップ助成金の正社員化コースは、「非正規(有期)→正規」をイメージしていますが、次の場合は支給要件を満たしません。 〇本人が正社員を希望しているのに、助成金のために契約社員としてスタートを切ること(正社員募集の求人広告を見て応募してきた人に「最初は契約社員で」とした場合も同様) 〇最初から契約社員→正社員のシナリオができている これらは気を付けないと不正受給になります。このようなトラブルに巻き込まれないよう、良く調べてから進めると良いです。

Q2:従業員との雇用契約書を取り交わしていなければ助成金がもらえると聞いた。

こちらも「キャリアアップ助成金(正社員化コース)」の可能性があります。 雇用契約書がないということは、現在の身分を証明するものがないため、それならば現在は契約社員であるとして雇用契約書を作成し、その後正社員転換をしようとしているのではないかと思います。 ただし、これは要注意です。 仮に雇用契約書が無くても、その身分は実態によって判断されます。 本当に契約社員で、たまたま雇用契約書が存在しないのならまだしも、本当は最初から正社員であることを偽ったとして支給申請をすると、これも不正受給の可能性があります。 また、雇用契約書という書面の名称はともかく、雇い入れの時は労働条件についての一定の事項を書面で明示しなければいけません。 雇用契約書がないということは、労働基準法違反の可能性も出てきます。 助成金は「ちゃんとした会社」がもらえますので、無理やり後付けで要件を満たそうとするのも危険です。

Q3:東京都内に本社、支店、営業所、店舗などがあると助成金がもらえるのですか?

東京都の「働き方改革宣言奨励金」や「東京都働きやすい職場環境づくり推進奨励金」が該当の可能性があります。 毎年5月頃から実施されますが、抽選(エントリー)で当選した企業が実施でできます。 いずれも「働き方改革のきっかけ」にしてもらいたいという趣旨と思いますが、「きっかけ」よりも「お金」になってしまうと、実施する価値は半減以下になります。 要件に「プロジェクトチームで話す」というのがあるのですが、お金目的になってしまうと、この話し合いが形式的な半ば「儀式」のようになってしまいます。よって、動機には気を付けてもらいたいところです。 その動機さえ気を付け実施すれば、プロジェクトチームを作って話すことで一体感が生まれたりしますので、とても良い助成金と思います。

Q4:高齢者の有期パート(雇用保険加入)がいると助成金がもらえる?

「65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)の可能性」があります。 キャリアアップ助成金の高年齢版のイメージで、50歳から最大で64歳未満まで(会社の定年によって変わります)の間での正社員転換が対象になります。

Q5:業務用車両や機械購入、求人広告、システム構築など高額費用の予定があると助成金がもらえる?

「働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)」の可能性があります。 今年度の募集は終了しましたが、「働き方改革(労働時間の短縮)」に繋がる機械等を購入する際の経費補助の助成金です。 代表格は、「タイムカード機器の購入」「専門家による研修」「デジタル式運行記録計(デジタコ)の導入・更新」などです。 かかった経費の4分の3または5分の4が助成され、上限が100万円です。 経費補填のため、助成金だけで黒字にはなりません。

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