時間外労働等改善助成金」タグアーカイブ

会社の利益にならない?/最近の助成金はどのような傾向にありますか?

PIXNIO-741381-680x544 ここ数年、助成金を取り巻く状況は厳しくなりつつあります。 とはいえ、これが本来の姿で今までが甘かったといっても過言ではありません。 厳しくなったのにはどのような背景があるのでしょうか?

1.助成金の本来の趣旨にそぐわない事業主が多い

今年度は助成金の厳罰化がなされましたが、その理由は単に不正受給が多かったからというだけではありません。 不正ではないけど本来の趣旨にそぐわない事業主にも助成金が支給されていたという現状も少なからずあったと考えられます。 一部の業種による宣伝などを通じて助成金を「会社の利益になるもの」と誤解している事業主はいまだに多いです。 極端な事業主は「助成金は会社の利益になる」と発言する社会保険労務士を「良い先生」と位置付けているそうです。

2.「おいしい助成金」はなくなっていく

現状では、要件通りに新規雇用や社内制度の整備を行った事業主には定額の助成金が支給されます。 このような助成金は、「○○をしたら××万円支給する」というように、支給された助成金がそのまま会社の利益となる「おいしい助成金」と言えます。 しかし最近の助成金の傾向としては、「職場環境の改善のため○○の取組みを行ったら、そのためにかかった費用の△△%を補助する」というように、会社が既に支払った費用の一部を補助するタイプの助成金が増えています。 たとえば今年度人気の助成金の一つとして、「時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)」が存在します。 この助成金は「勤務間インターバル制度を導入したら××万円を支払う」というものではなく、「勤務間インターバル制度を導入したら、制度導入のために要した費用の一部を補助します」という制度設計になっています。 勤務間インターバル制度を導入しようとしている事業主にとってはありがたい助成金です。しかし、助成金で利益を生み出そうと考えている事業主にとっては期待外れの助成金ということになるでしょう。 このような傾向は今後も続き、「おいしい助成金」はなくなっていくと考えられます。 まずは「利益補填」から「経費補填」に発想を転換することから、もう一度見つめ直しましょう
☆助成金なうはこちら! ☆月1000円で全国の助成金・補助金情報が見放題!「有料サービス」はこちら! ☆助成金・補助金に関する情報や記事を提供します!コンテンツプランはこちら! fb_bnr_off

カテゴリー: よくある質問, 雇用系の助成金 | タグ: 厚生労働省, 時間外労働等改善助成金 | 会社の利益にならない?/最近の助成金はどのような傾向にありますか? はコメントを受け付けていません。

勤務間インターバル助成金を実施する際に注意すべきこととは?

reindeer-4500315_640 今年度大人気だった「時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)」を現在実施中の事業主も多いかと思います。 今回はこの助成金の実施の際に注意すべき点について解説します。

1.実施期間と支給申請について

この助成金の交付申請の受付は11月15日で締切りです。この交付決定がされないと、実施が不可能となります。 その上で次のような案内が、ホームページ上に掲載されています。 【重要なお知らせ】 Ⅰ.2019年度の受付を開始しました。なお、交付申請期限は2019年11月15日までです。 Ⅱ.時間外労働等改善助成金全体の交付申請件数の増加により、交付・不交付の決定までに時間を要しております。
(厚生労働省_時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)のHPより) この助成金には、実施期間というものが存在します。 その期間は自由に設定できますが、その後に支給申請が待っています。イメージ的には実績報告のようなものです。実施したことがわかる書類や支払に伴う領収書等を一式揃えて労働局へ提出します。 その支給申請が次のいずれか早い日になります。 事業実施期間が終了した日から1ヵ月以内 2020年2月3日

2.交付決定の日付に注意!

「Ⅱ.時間外労働等改善助成金全体の交付申請件数の増加により、交付・不交付の決定までに時間を要しております。」 つまり11月15日までに提出した書類が、場合によっては年明けの2020年1月中旬に正式に交付決定し、1ヵ月もない期間で事業の実施と支給申請(実績報告)をしなければいけないということになります。 よって現在交付決定待ちの事業主は、できる限りの準備を交付決定までにしておくことをお勧めします。

3.いったん申請を取り下げるのもあり?

もし可能であれば、労働局に連絡して今年度の交付申請をいったん取り下げて、次年度の交付申請を再度提出してみるという方法も残されています。 まだ予算が確定していないので断言できませんが、この助成金は来年度も無くなることはないかと思われます。 これから検討の方も含めて、いまからゆっくり準備をして来年度に目指してみるのも一つの方法かと思います。 ☆助成金なうはこちら! ☆月1000円で全国の助成金・補助金情報が見放題!「有料サービス」はこちら! ☆助成金・補助金に関する情報や記事を提供します!コンテンツプランはこちら! fb_bnr_off

カテゴリー: ユニークな助成金, 大型の助成金, 雇用系の助成金 | タグ: インターバル, 厚生労働省, 時間外労働等改善助成金 | 勤務間インターバル助成金を実施する際に注意すべきこととは? はコメントを受け付けていません。

最大約500万円助成?/厚生労働省の働き方改革推進支援助成金とは?

orang-utan-3511808_640 令和1年度はインターバル導入など時間外労働削減につながる取組を支援する時間外労働等改善助成金が大変な人気を博しましたね。 ところが、令和2年度では時間外労働等改善助成金がなくなってしまうそうです。 今回はそのことについて詳しく解説していきます。

1.時間外労働等改善助成金は改称される?

令和2年度では時間外労働等改善助成金が改称され、新規に設ける働き方改革推進支援助成金(仮称)労働時間短縮・年休促進支援コースとする方向にするようです。 この新規コースは「時間外労働等改善助成金」の「時間外労働上限設定コース」と「職場意識改善コース」を統合・再編した上で、「時間単位の年休の整備」を設けるなどを新たな支給要件とするとのことです。

2.働き方改革推進支援助成金とは?

働き方改革推進支援助成金は、中小企業・小規模事業者や事業主団体に対し、生産性の工場及び労働時間の縮減を支援します。。 労働時間短縮・年休促進支援コース(新規) 勤務間インターバル導入コース 団体推進コース(今回は割愛) の3コースで構成されるようです。 primate-455863_640

3.労働時間短縮・年休促進支援コースとは?

新規コースでは労働時間短縮や生産性向上に向け、就業規則の作成・変更や労務管理者・労働者への研修、外部専門家によるコンサルティング、労働能率増進に役立つ設備・機器の導入・更新などの取組を支援します。 その取組を行った上で、 ①「36協定」の月の時間外労働時間数の縮減 ②所定休日の増加 ③特別休暇の整備 ④時間単位の年休の整備 の4つの成果目標を1つ以上達成することが支給要件とされる模様です。 成果目標の達成状況に応じて助成上限額を算出して、最大で250万円が助成されます。 例えば、月80時間超の協定を月60時間以下に設定すると100万円になります。 また、月60時間超80時間以下の設定は50万円を助成します。 そして、時間単位年休の整備の助成は50万円となります。 助成率は4分の3となります。なお、従業員30人以下の事業場で、労働能率増進に役立つ設備・機器の導入経費が30万円を超える場合は、5分の4となります。

4.勤務間インターバル導入コースとは?

勤務間インターバルは新規コースと同様の取り組みを行い、新規に9時間以上の制度を導入することが支給要件となります。 インターバル時間数に応じ、11時間以上に100万円、9時間以上11時間未満に80万円が助成されます。

5.加算措置もあり!

上記2つのコースには令和2年度から加算措置が設けられます。 賃金を3%以上引き上げると、その労働者数に応じ助成金上限額を15万~150万円、5%以上では24万~240万円が加算されるようです。

6.まとめ

いずれも予算が通ったらの話になります。 しかし例年の傾向からすると、軽微な変更はあるでしょうが、基本的にはほぼ現状の計画のまま実施されるのではないかと思われます。
☆助成金なうはこちら! ☆月1000円で全国の助成金・補助金情報が見放題!「有料サービス」はこちら! ☆助成金・補助金に関する情報や記事を提供します!コンテンツプランはこちら! fb_bnr_off

カテゴリー: 雇用系の助成金 | タグ: 厚生労働省, 時間外労働等改善助成金 | 最大約500万円助成?/厚生労働省の働き方改革推進支援助成金とは? はコメントを受け付けていません。

締切まであとわずか/時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)の申請で気を付けることとは?

hippo-3647749_640

1.時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)とは?

仕事終わりから仕事始めまでに一定時間空けなければいけないとするいわゆる勤務間インターバル制度。 2019年4月に勤務間インターバル制度の導入が努力義務となりました。それに伴い、勤務間インターバル制度を導入すると一定金額が支給される時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)が登場しました。 助成率最大5分の4、上限額100万円となります。タイムカードの機器や就業管理システムなど、「労働能率の向上」につながるさまざまな設備導入が対象となり、大変使い勝手の良い助成金です。 さらにこの助成金を受給した後には、働き方改革によって減少した労働生産性を補うための人材確保を支援する人材確保等支援助成金(働き方改革支援コース)が申請できるようになります。 勤務間インターバル導入コースの交付申請書類の受付は11月15日までとなり、間もなく受付終了となります。 何かしらの機器導入や勤務間インターバル制度の導入を考えている企業は、そろそろ動かないと間に合わなくなってしまいます。 hippo-3645651_640

2.見積もりは細かくチェックされる!

交付申請書類を提出する際に特に大変なのは見積もりです。 例えば、タイムカードの機械を新しくするとしましょう。 いずれの場合も「相見積もり」が原則であり、すべて同じ内容である必要があります。これがなかなか難しく、内訳が微妙に違うだけでも基本的にはNGとなります。 やっと同じ内容の見積もりをもらえて一安心かと思いきや、見積期限が書かれていて計画開始の時には期限切れだという場合もあります。それも当然NGです。 それ以外にも社判がないとダメだったりなど、とにかく細かいところまで要求されます。 あとは言うまでもなく相見積もりの安い方を採用する必要があります。

3.きちんと見積もりを作ってくれる業者を探そう!

タイムカードの機械を取り扱う業者の中には、「うちの機械を買うと助成金がもらえる」という謳い文句で、相見積もり用の見積もりのコピーを複数持っていて、それを使い回しているところもあるそうです。 見積もりは個々の事業者の事情に沿ってきちんと作成する必要があります。業者の使い回しをそのまま提出してしまったら、不正受給と見做される危険性もあります。 そのため、こちらの事情を丁寧にヒアリングできて、正確且つ綿密な見積もりを作成できる業者に依頼するようにしましょう。
☆助成金なうはこちら! ☆月1000円で全国の助成金・補助金情報が見放題!「有料サービス」はこちら! ☆御社にぴったりの助成金・補助金をご紹介します!マイプランはこちら! fb_bnr_off

カテゴリー: おすすめ助成金, 大型の助成金, 雇用系の助成金 | タグ: インターバル, 人材確保等支援助成金, 働き方改革, 厚生労働省, 時間外労働等改善助成金 | 締切まであとわずか/時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)の申請で気を付けることとは? はコメントを受け付けていません。

最大100万円/義務化する前に勤務間インターバル制度を導入しよう

218767506_624.v1561773805 2019年4月1日働き方改革関連法が施行され、企業によるさまざまな働き方改革が義務となりました。 勤務間インターバルの導入も現在は努力義務となっていますが、いずれ義務化されることが想定されます。 厚生労働省では時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)を設けて、中小企業が義務化前に勤務間インターバルを導入するよう促しています。 この助成金は勤務間インターバル制度を導入するために、時短のための設備機器、就業規則改定などの取組を行った事業主に対して、最大100万円を助成するものです。 今回はこの助成金について詳しく解説していきます。

1.勤務間インターバルとは?

勤務間インターバルとは、勤務終了から翌日の出社までの間に一定時間以上の休息時間(インターバル)を設ける仕組みです。 例:11時間の休息時間を確保するために始業時刻を後ろ倒しにする場合 無題 この例のように、勤務間インターバルを導入すると、勤務可能となる時刻が通常の始業時刻を過ぎてしまう場合があるため、フレックスタイムなど従業員が柔軟に始業・終業時刻を決められる制度も合わせて導入しておく必要があります。

2.助成対象となる取組

勤務間インターバル導入のためにかかった経費が助成され、下記取組内容が対象となります。 ①労務管理担当者に対する研修 ②労働者に対する研修、周知・啓発 ③外部専門家(社会保険労務士、中小企業診断士など)によるコンサルティング ④就業規則・労使協定等の作成・変更 ⑤人材確保に向けた取組 ※①~⑤は上限額:各10万円 ⑥労務管理用ソフトウェアの導入・更新 ⑦労務管理用機器の導入・更新 ⑧デジタル式運行記録計(デジタコ)の導入・更新 ⑨テレワーク用通信機器の導入・更新 ⑩労働能率の増進に資する設備・機器等の導入・更新(会計システム、販売管理システム、顧客管理システム、食器洗浄乾燥機、ダンプカー等幅広く認められています。) breed-cat-4029622_640

3.助成額

(1)助成率 4分の3 ただし、常時使用する労働者数が30名以下かつ、「2.助成対象となる取組」の⑥から10を実施して、その経費が30万円を超えた場合は5分の4 (2)助成上限額 無題2

4.まとめ

もともと導入する予定だった企業でも、助成金がもらえるなら導入しようという企業でも、いずれにおいても今がチャンスの助成金です。 義務化した場合、勤務間インターバルを導入するのは法律上当然となるため、助成金が受給できなくなります。 せっかくですので、今のうちにこの助成金の申請を検討してみてはいかがでしょうか?
☆助成金なうはこちら! ☆月1000円で全国の助成金・補助金情報が見放題!「有料サービス」はこちら! ☆御社にぴったりの助成金・補助金をご紹介します!マイプランはこちら! fb_bnr_off

カテゴリー: おすすめ助成金, 大型の助成金, 雇用系の助成金 | タグ: インターバル, 働き方改革, 厚生労働省, 時間外労働等改善助成金 | 最大100万円/義務化する前に勤務間インターバル制度を導入しよう はコメントを受け付けていません。

期待の新コース/1人当たり60万円助成/人材確保等支援助成金の働き方改革支援コースとは?

rabbit-2174679_640 前回、厚生労働省の人気の助成金人材確保等支援助成金働き方改革支援コース(※まだ正式名称ではありません)という新コースが追加されるとお伝えしました。 ▽平成31年度は新コースも追加!厚生労働省の人材確保等支援助成金とは? 今回はこの働き方改革支援コースについて、より詳しい要件をご紹介します。

1.時間外労働等改善助成金を受給する必要あり

働き方改革支援コースを受給するには、事前に時間外労働等改善助成金の支給を受けなければいけません。 時間外労働等改善助成金には以下3つのコースがあり、いずれかのコースを申請する必要があります。 (ア)時間外労働上限設定コース (イ)勤務間インターバル導入コース (ウ)職場意識改善コース つまり、働き方改革支援コースが正式決定される前に、時間外労働等改善助成金の内容を十分に理解し、時間外労働や職場意識などの改善に取り組むことが求められているのです。 rabbit-3273992_640

2.その他の要件

時間外労働等改善助成金の活用と合わせて、以下2点を満たすことも必要となります。 (ア)雇用改善に向けた計画書を作成し、人員配置の変更、時間外労働の削減など労働者の負担軽減に取り組む (イ)新たに労働者を雇い入れて定着(雇用継続1年)させる

3.支給額

人員増員の上限は10人までとし、次のように支給額が定められています。 (ア)一般労働者 新規雇用労働者1人当たり60万円 (イ)短時間労働者 新規雇用労働者1人当たり40万円 hare-595136_640

4.働き方改革支援コースが生まれた背景

この「人材確保等支援助成金」の新コースである「働き方改革支援コース」は、新設予定の助成金制度ですので、まだ正式に決定はしていません。 しかし、この一連の働き方改革は、厚生労働省が最も力を注いでいる施策でもあるため、急に取りやめになることはまずないでしょう。 背景としては、 昨年の平成30年に成立した働き方改革関連法により、以下2つが義務化されたことが挙げられます。 (ア)時間外労働の上限が原則月45時間、年360時間(例外等はここでは割愛します) (イ)年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して、その年次有給休暇のうち5日については毎年時季を指定して必ず取得させなければならない 上記の義務化により、中小企業は労働時間を削減をしなければならず、新たな人員確保の必要に迫られます。 今回新設予定の働き方改革支援コースは、働き方改革のために人材確保をする必要がある中小企業を念頭に置いていると考えられます。 正式な決定はこれからですが、制度を大いに活用し、働き方改革をどうにか導入する方向で進めていくきっかけになると良いですね。 ☆助成金なうはこちら! ☆月1000円で全国の助成金・補助金情報が見放題!「有料サービス」はこちら! ☆助成金・補助金に関する情報や記事を提供します!コンテンツプランはこちら! fb_bnr_off

カテゴリー: おすすめ助成金, 大型の助成金, 雇用系の助成金 | タグ: 人材確保等支援助成金, 働き方改革, 厚生労働省, 時間外労働., 時間外労働等改善助成金 | 期待の新コース/1人当たり60万円助成/人材確保等支援助成金の働き方改革支援コースとは? はコメントを受け付けていません。