使い勝手の良さから相変わらず人気の「キャリアアップ助成金(正社員化コース)」ですが、来年2021年度は廃止になるかもしれません。
今回は来年度のキャリアアップ助成金について解説します!
1.予算概要にキャリアアップの記述がない?
令和2年度では「非正規雇用労働者の正社員化・処遇改善に向けた企業支援」に1,230億円の予算がついていました。 しかし、令和3年度の予算概要を見るとそのような記述はありません。とはいえ、「非正規雇用労働者の処遇改善を行う企業への助成金による支援」とありますので、この表現の差をもって廃止確実とはいえません。 しかしながら、 ・わざわざ表現を変えたこと ・コロナ禍で雇用調整助成金にかなりのお金を投入したこと を考えると、廃止になってもおかしくありません。2.本来の目的から外れている?
キャリアアップ助成金の正社員化コースにはちょっとした弊害があります。この弊害も、廃止の後押しをしている可能性があります。 現在では支給要件の改定によりだいぶ改善されましたが、それでも次のような事例があります。 ・正社員転換後は転換前に比して5%以上の賃上げ要件を満たす必要があるため、最初の非正規従業員時にわざと5%下げた給料を支払う。 そのような本来の目的からずれてしまっている活用の仕方が目立っているため、廃止の方向に動いている可能性は十分にあります。 これを機に、今一度助成金の本来の活用方法を見つめ直すと良いでしょう。それこそが、助成金を有効に活用し、従業員の定着に寄与することになります。 ☆助成金なうはこちら! ☆月1000円で全国の助成金・補助金情報が見放題!「有料サービス」はこちら! ☆助成金・補助金に関する情報や記事を提供します!コンテンツプランはこちら!