SOHOリーダーと小田原のミカン農家

今回は、なぜSOHOリーダーが生まれたか?の経緯についてご説明します。

 

当社のSOHOのフィールド調査では、大型調査を受注すると、それでもう手一杯になってしまい、社員も駆り出されて納品にあたる、ということが多々あります。

大体いつもアルバイトを事前に募集して、バイトさんを集めて仕事の説明会を開きますが、実際に仕事が始まるとどんどん辞めてしまい、もう募集したり、説明会を開いたりする納期の余裕がなくなって、社員が徹夜で仕事をして納品する、というのがいつものパターンでした。

どうしていつも同じことを繰り返しているのか?
どうにかならないものか?
といつも思っていました。

ある日、母校の小田原高校の同級生のミカン農家の話しで閃きました!

小田原市役所に勤める私の友人は、ご主人がみかん農家なので、シーズンになると役所を休んで、ひたすらミカンの収穫にあたります。市役所の方も、そういった兼業農家が多いのでその時期は毎年休む人が多く、それを前提にして運営しているそうです。

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この仕組みを、当社も活用できないか?と考えました。

それにはまず、ある程度の手伝ってくれる身内がいなければなりません。

今までのSOHOのように、仕事がある時だけ出来高で仕事を頼むのではなく、毎月3万とか、5万とか、ある程度のお金を毎月支払って、仕事をしてもらって「身内」のような関係の準社員をストックしておいて、繁忙期になったら一斉に手伝ってもらえるようにしてはどうか?と考えました。

これが「SOHOリーダー誕生の経緯」です。

毎月、3.5万円で50時間働いもらえる人を採用しました。働く時間は自由で、深夜でもいいし、休日でもよくて、名刺の入力や営業リストを作成してもらったり、納品チェックなどの仕事をしてもらいます。募集をかけたら、すごい数の応募がありました。毎月コンスタントに3.5万円仕事ができるシステムは、とても市場にうけることがわかりました。早速、数名を採用しテスト運用に入りました。

結果、色々こまごまとした問題はありましたが、どうにかクリアして、わずか数名からスタートしたSOHOリーダーは今や50名近い体制になりつつあります。主に内部スタッフのサポートの仕事をしてくれています。スタッフには、自分のポケモンのような感じで、気の合う人を自分で雇って下さい、と言っています。いつも同じ人なので、人間関係もできて、人となりもわかり、どんどん慣れて仕事の効率も上がってきていて、とても有効です。

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毎月、コンスタントに仕事を出して人間関係ができているので、繁忙期になって急に辞められることなく、繁忙期の際の頭数がよめるようになりました。
SOHOリーダーの人たちも、毎月3.5万円の副収入が約束されているので、生活も安定して、長く当社で勤めていこうという気持ちに繋がっています。

今は、まずはアルバイトさんに頼む、慣れてきたらSOHOリーダーに仕事をふる、というルールが社内でも徹底されてきて、コストダウンにも大いに貢献しています。

実はこのSOHOリーダーの仕組みこそ、スグレモノの発明だったのではないか?と自負しています。

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SOHOリーダーさんの本来の役目は、繁忙期に手伝ってもらうためのストックの人材だ、という認識をもってください。SOHOリーダーさんにも最初から、繁忙期になったらその仕事を手伝ってもらいますよ、ということをきちんとお伝えしてから採用するようにして下さい。

そして、SOHOリーダーのプロジェクトの皆さんが気をつけることは、毎月3.5万円×50人分の人件費が無駄にならないよう、常に稼働をチェックし、有意義な仕事をしてもらえるよう目を配って下さい。

内部の制作スタッフは、繁忙期の際にバイトを募集して、バイトの説明会をしても、結局辞めてしまい、徹夜して自分たちで仕上げる、といったいつもの失敗を、SOHOリーダーを使ってストップできるようにするにはどうすればいいか?というのを熟考し、今後は同じ穴に落ちないよう、学習して下さい。

 

以上、SOHOリーダーについてのお話しでした(^◇^)

 

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