漁夫の利、NI

今回は、皆さん使っているNIを作っているNIコンサルタントさんのお話しです。

10年くらい前、セールスフォースという会社が日本に入ってきて、テレビコマーシャルやウェブコマーシャルを大量に流し、SFAという営業日報を会社で導入しませんか?という時期がありました。

このコマーシャルを見て、早速興味をもった当社も、SFAとは一体どんなもので、幾らかかるのか?といった情報収集を始めました。

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その時に、ウェブで検索してSFAで出てきた会社は3つ、バンバンCMを売っていた外資系のセールスドットコムと、有名な中国人の社長で、社長向けのセミナーをやっていたソフトブレーン、あとはNIコンサルタントでした。

この時の見積もりが、セールスフォースドットコムが月30万強、ソフトブレーンが月20万で、NIコンサルタントが月5万くらいでした。

しかも当社は営業よりも内部スタッフが多く、どうせ日報を入れるのであれば、内部スタッフの日報も導入したいと思っていました。NIだけが内部スタッフの日報のシステムもあり、しかもその時に使っていたサイボウズの会議室の予約システムみたいなものもプラス一人300円くらいで使える、ということで、それを入れても月10万いかなかったので、NIコンサルタントと契約しました。

その後、NIコンサルタントの営業の人と話しをしたところ、NIコンサルタントはCMも打っていないし、リスティング以外の広告宣伝費を何もかけていないのに、どんどん問い合わせがきて、毎月どんどん売れていっていて笑いが止まらないと言っていました。

これに対して、セールスフォースドットコムには友人が勤めていて、最近聞いた話のよると、日本にきてから一度も黒字化がしたことがない、ということでした。

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NIは長尾社長もよく知っていますが、安いだけでオプションが〇〇もどきのレベルだったり、顧客がどう活用しているか?という顧客事例よりも、長尾社長がやたら出たがりで強いため、ワンパターンの社長の講演ばっかりで、採用事例の共有がされないといった問題があり、数年に一度別のSFAに変えようという話になりますが、結局NIからのデータ移行が面倒だったり、NIより安いツールがありそうでないので、かれこれ10年くらい使っています。多分、当社と同じような会社はたくさんあるのではないでしょうか?

先日、テレビを見ていたらNIコンサルタントが橋本環奈を使った、テレビコマーシャルをやっているのを見ました。

「漁夫の利、NIが遂にテレビコマーシャルを打ち出した!」
結構、衝撃的でした!!

セールスフォースドットコムは、NIにお客が落ちるために、せっせと高い広告宣伝費をかけていました。それに気づいているのかいないのか?は知りませんが、当時、当社と同じように興味を持ち、アイミツをとって、結局NIにした企業がたくさんいたのは間違いありません。

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その時、当社も広告宣伝費をかなりかけているので、セールスフォースドットコムのようになっているのではないか?と心配になりました。というのは、助成金なうのコンテンツ販売で、当社にも見積もり依頼があった第一興商が結局、情報の森と契約をして、情報の森の採用サイトの第一興商が紹介されていたからです。

情報の森はチャチイですが、見た目は当社の月20万に対し、月3万で3IDという見せ方になっており、それは多分1IDなので、ID売りなら当社も安く提案できるかもしれませんが、見せ方で中身がわからない顧客には、そちらの方が魅力的に映っているだろうと思いました。

もし、自分たちがセールスドットコムの側になるか?NI側になるか?選べるとしたら、間違いなくNI側の人になったほうが得です。サービスの見せ方はとても重要で、情報の泉と比較しても遜色ない見せ方にすべきです。

また、バンバンCMを売っている新しい価値観のサービスが出たら、それをその会社より安く、サービスを充実させる見せ方をすれば、自分たちが宣伝しなくても、タナボタ形式で売り上げがおちてきます。当社はセールスドットコムではなく、NIコンサルタントのように「うまく立ち回ることを考えなければなりません」

同じケースで言うと、先日サンサンの名刺のデモを見ました。最低価格が20ID以上で月13万ですが、名刺のスキャニングツールやデータ整備に最初150万の初期コストがかかります。名刺のOCRの機材は2万も出せばいいのが買えるし、データの移行なんてちょっとわかる人がやれば自社でできます。それなのに150万かかり、さらに年間150万の固定費がかかります。しかも名刺は週200枚以下というシバリもあります。経営者はとにかく固定費を上げたくないので、正直高いなぁ、という印象でした。

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だからユーソナーはここに取り入って、安く出して、顧客を横取りしているのだろうなぁ、と思いました。

「名刺」の有効活用というのは、新しいビジネスなのでまだ競合がユーソナーとスカイしかいません。だからもし、当社のDBに名刺の機能がついていて、サンサンの1/3くらいの価格なら、名刺がまず入り、いずれはDB連携も入るのではないか?と、思いました。

新しい価値のビジネスなので、まだ参入障壁が低いのでビジネスチャンスはあります。また企業は導入時には、必ずアイミツをとらないといけないので、リスティングさえしっかりかければ、第二のNIが狙えると思います。

★★★

何が言いたいのか?というと、サービスのリリースを広告宣伝費をかけてやる時は、見知らぬ競合のための宣伝にならないよう目を配ることと、もしふんだんに広告宣伝費をかけている企業がいて、高額でビジネス的に近いなら、うまくリスティングをかければNIみたいに漁夫の利が狙えますよ、という2つです。

とにかく、
「漁夫の利、NIを目指すこと!」

そういう視点で考えて、何がいいビジネスはありませんか?

考えて下さい。

 

 

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