「ユニバーサルデザイン」を知っていますか?

リサーチ

日常生活にさりげなく溶け込むユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザイン(Universal Design)・・英語を略して“UD”とも言われています。

1980年代にアメリカの建築家ロナルド・メイス博士が「年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように、製品や建物、環境をデザインする」との考え方を提唱し、広まったものです。

英語からは何か専門的なイメージを浮かべる人もいるかもしれませんが、実は私たちの日常の生活はユニバーサルデザインに取り囲まれているのです。家の中にも、職場にも、街の中にもユニバーサルデザインがあふれています。

ごく身近にある例を1つだけ挙げてみましょう。
家庭のお風呂にあるシャンプーとコンディショナーを並べて背面を見ると、シャンプーには刻みがついています。

目が不自由な人だけでなく、だれでも頭にシャワーの湯をかけながら手探りでシャンプーを選べるように付けられたもので、今ではJIS規格にも掲載されています。

そこで、ナビットの運営するSohos-Styleの地域特派員1,000人を対象に、ユニバーサルデザインがどう認識されているかをアンケートしてみました。

6割の人が「知っている」ユニバーサルデザイン

【調査】
質問:ユニバーサルデザインという言葉を知っていますか?

「知っている」と「どちらかといえば知っている」の合計が60.1%に対し「どちらかといえば知らない」と「知らない」の合計は39.9%。約6割の人が知っています。

「知らない」人の割合が多いなという印象を受けますが、「知らない」と答えた人もほとんどが意識せずにユニバーサルデザインを使っているのです。

ユニバーサルデザインの利用の有無は「分からない」が半数近く

【調査】
質問:ユニバーサルデザインを取り入れた商品や設備を利用したことがありますか?

「ある」と答えた人は約3割にとどまっていますが、「ない」、「分からない」との答えの中にも無意識のうちに利用している人が結構多いのではと思われます。

ユニバーサルデザインの進んでいる分野は施設、日用品・雑貨、施設など

【調査】
質問:ユニバーサルデザインの適用が進んでいると思う分野はどこですか?(複数回答可、回答数1526)

回答の多かった分野は「施設」「日用品・雑貨」「交通機関」「家電」「家具」など、日常生活に縁のあるものが多く、合わせて7割強。
残りの「分からない」と答えた人もユニバーサルデザインとは無縁ではないはずです。

もっと進めるべきと思う分野も同様の傾向

【調査】
質問:ユニバーサルデザインをもっと進めるべき分野は何ですか?(複数回答可、回答数1696)

比率(%)にはバラツキがありますが、回答内容は前問とほぼ同じ傾向と見てよいでしょう。

利用の際に重視するのは「安全性」「使い方が簡単」など

【調査】
質問:ユニバーサルデザインの商品・施設を利用する際、何を重視しますか?(複数回答可、回答数1821)

ユニバーサルデザインの提唱者メイス博士らが2005年に「ユニバーサルデザインの7原則」を発表していますが、この問いへの回答とは共通項が多いですね。

7原則は以下の通りです。
 [1] 公平な利用
 [2] 利用における柔軟性
 [3] 単純で直感的な利用
 [4] 認知できる情報
 [5] 失敗に対する寛大さ
 [6] 少ない身体的な努力
 [7] 接近や利用のためのサイズと空間

期待されるユニバーサルデザインのさらなる拡がり

ユニバーサルデザインの普及については、国が要綱をつくって推進を後押ししているのをはじめ、地方自体や企業なども積極的に取り組んでいます。

ユニバーサルデザインは形あるもの「ハード」だけが対象ではありません。ソフト面での取り組みの動きも活発です。
神戸市が震災を機に「神戸を世界一ユニバーサルなまちに」と始めた、こうべユニバーサルデザイン推進会議「こうべUD広場」もその一例です。

バリアフリーの玄関のイラスト

企業も、「キューピーのユニバーサルデザイン原則」、「パナソニック UD基本6要素」、「花王ユニバーサルデザイン指針」などを定めて、Webサイトで取り組みの様子を発信しています。

ユニバーサルデザインについてナビットのアンケートでは、ほぼ全ての質問で「知2割を超える人が「知らない」「分からない」と答えていましたが、企業などの地道な活動が続くことで、さらに認知度が上がっていくことが期待されています。

1000人アンケート

今回の記事で引用したアンケート結果をはじめ、ナビットでは、1000人規模のアンケートを、お手軽にご依頼・ご購入いただけます。

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1000人アンケートとは

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調査モニターの中心は、30~50代の女性です。 

消費者である主婦をはじめ「実態」のある「生の声」としてアンケートの回答を得る事が出来るので、一般的なアンケート調査を行う多くのアプリ系モニターとは違い「定量的」な数値情報だけでなく「定性的」な「質」に関する情報を集める事が出来ます。 

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