当社には「メモクリップ」という仕組みがあります。
このメモクリップについては、私の講演でよく紹介する内容なので、具体的にどういった意図で使われているのか?について説明したいと思います。
以前、テレビのニュースで新宿の伊勢丹の靴売り場の紹介をしていました。この靴売り場は坪単価の売上が世界一だそうです。
どうして世界一の坪単価の売上になったか?というと、この「メモクリップ」という制度を導入したのがきっかけだそうです。
具体的に何をしたか?というと、100円ショップで売っているボックスを用意して、皆さんが気づいた意見や、お客さんに言われたこと、なんかをとにかく何でもいいから入れてもらう、ということを始めたそうです。
ルールは2つだけ、老若男女、役職や経験などは関係なく、誰にでも書いてもらうこと、同じことを何回も書かないこと。
その内容を月一回の企画会議でお披露目して、いいことはどんどん取り入れていく、というのを始めました。
そうすると、そのボックスの中からの意見からヒット商品がたくさん生まれたそうです。
具体的には、右左の大きさの違う靴の販売とか、男性用のストッキング記事の黒いハイソックスなんかも、この売り場から生まれたヒット商品だそうです。
こういった小売店では社員は少なく、殆どがパート社員によって売り場は支えられています。社員だけでなく、パートさんやアルバイトさんにも参加してもらい、お客さんに言われたことや売り場についてのアイデアを、ただ書いて入れるだけ、とシンプルに始めたのが良かった、とのことでした。
売り場の人たちがお客さんと接客しながら、お客さんに言われたことや相談されたことに、実はヒット商品のヒントがたくさんあった、というお話しです。
私もこの話しを聞いて、創業当時からこのメモクリップというのをやっています。以前は当社もスタッフのデスクの上に、100円ショップで買ってきたボックスを置いて、意見を入れてもらっていましたが、今はNIの回覧板で意見を出してもらって、それを月一の全体会議で発表してもらっています。
殆どは、席が寒いとか暑いとか、トイレが臭いとか汚いとか、PCが遅いから変えてほしいとか、労働環境についての要望が多いですが、お客さんの会社がこういったことをやっていたので、当社もやったらどうか?とか、こういったツールが便利なので使った方がいいとか、毎回、様々な意見が出ます。
こういったアイデアは2~3か月に一度、内容を精査され、それぞれの部署に振り分けられて、検討されていきます。
実際に生まれたサービスとして、毎日特売や、聖地巡礼コンテンツ、トイレの言葉、会社の周辺のランチマップなどがあります。
また当社がよく使う「回覧板」の仕組みも、当社ならではの仕組みとして有効です。
毎週、たくさんの回覧板が回って意見出しをしてもらっています。
意見を出してもなかなか取り上げられない、といった不満もあるかもしれませんが、私が回覧板で見ているのは、この人はちゃんと考えているな、とか、なかなかいい視点でものを見ているな、とかいうのをざっとみています。あとは、常に考える習慣をつけてもらいたい、というのと、アイデアのストックとして保管して、記録として残すという意味でも重要だと思っています。
メモクリップと回覧板について、こういった意味があるんだ、というのを理解して、今後も有効活用して下さい。


















