こんにちは、ティーです。
話題の映画「教皇選挙」を観に行きました!

劇場は「TOHOシネマズ 日比谷シャンテ」です。
映画『教皇選挙』は、美しい映像と重厚なテーマが絶妙に絡み合った、非常に見応えのある作品でした。
バチカンの壮麗な建物や厳粛な儀式の様子が丁寧に映し出されていて、まるでその場にいるかのような没入感がありました。光の入り方や空間の使い方も素晴らしく、映像を眺めているだけでも価値がある作品だと思います。
今回は、実際に教皇が逝去した直後ということもあって、劇場はほぼ満席。
観客の多くが、現実と映画のテーマが重なるタイミングに惹かれて集まっていたように感じました。場内には独特の緊張感と敬意のような空気が流れていて、通常の映画鑑賞とはまた違った雰囲気でした。
物語は、次期教皇を選ぶ「コンクラーベ」の裏側が描かれますが、聖なる儀式の裏で発生する調整やトラブル対応に追われる人たちの姿が、とてもリアルでした。
あっちでもトラブル、こっちでも予期せぬ問題…それを収めるために駆け回る管理側の人たちは、まるで現代の会社の中間管理職のようで、思わず「どこも同じだなぁ」と笑ってしまいました。
カトリックやバチカンについて多少の知識があると、登場人物の立場や発言の背景が理解しやすく、より深く楽しめると思います。ただ、知らなくても人間ドラマとして充分に引き込まれる内容です。
そして何といっても、ラストの展開が衝撃的でした。静かに進んできた物語が、最後の数分で一気に揺さぶられる感覚。まさかこんな終わり方をするとは…と、言葉を失うほどのインパクトがありました。宗教や制度、個人の信念に関する問いが一気に浮かび上がり、観終わったあともずっと考えさせられます。
映像の美しさに浸りながら、神聖な場の人間くささを目撃し、最後に衝撃を受ける――そんな、余韻たっぷりの一本でした。
ラストについて誰かと語り合いたくなる映画です。