こんにちは、NNです。“思考の整理”を鍛えるには、ミステリーは最適です。
今回も既読書の紹介となります。
著者:東野圭吾
1985年『放課後』で江戸眼話乱歩賞を受賞、デビューを果たす。福山雅治さん主演のドラマ『ガリレオ』の原作者であり同シリーズの『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』、阿部寛さん主演の『加賀恭一郎シリーズ』など映像化も数多くされてる、超が付く有名作家さんです。
単行本の『帯コメント』というものは、影響力のある(今であればインフルエンサー)著名人が一筆加え、キャッチコピーや宣伝文句を加え興味を引きつける役割を果たしますが、この『夢幻花』著者自ら帯びコメントを付けています。
『アサガオに黄色い花はありません。しかし江戸時代には存在したのです。ではなぜ今は存在しないのか。人工的に蘇らせることは不可能なのか。そのように考えていくと徐々にミステリの香りが立ち上ってきました』 -東野圭吾-
本好きが目にしたら手に取らずにはいられないような、かぐわしい帯コメント…。
~自宅で植物を育て悠々自適に生活をしていた一人暮らしの老人・秋山周治が何者かに殺されてしまいます。~
生前、彼の元へは孫である大学生の梨乃が遊びにきており、せっかく手をかけて育てた植物をみんなに見てもらおうとブログ作成を提案し、手伝っていたのですが唯一これまで見たこともない黄色い花に関してだけは
「この花を載せるのはだめだ」
「そんなことをしたらえらい騒ぎになる、これはわたしと梨乃ちゃんだけの秘密だ。」
犯人に繋がる手がかりもなく事件は暗礁に乗り上げるのですが、梨乃は気づきます
“あの時の秘密の黄色い花が無くなっている…”
ストーリーは比較的ライトで面白く、戦慄のプロローグからエピローグまでノンストップ、特に、プロローグが本筋にリンクする記述は鳥肌もので…
とここまでにしておきます。
ではまた次回!