1/29(月)既読書の紹介 『葉桜の季節に君を思うということ』

こんにちは、NNです。

“思考の整理”を鍛えるにはミステリーは最適です。

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「このミステリーがすごい!」 第1位

「本格ミステリ・ベスト10」  第1位

「週刊文春ミステリベスト10」 第2位

 

帯にそうそうたる冠が付されて、期待度MAX! が、いざ表紙をめくって読み始めると…。

 

“あ、苦手なタイプの小説だ…”

 

わたしは最近流行りの口語体で書かれた小説が得意ではありません…。

さらに、ネクラ大魔神のわたしは“晴れやか爽やか、ちょっとユーモラス♪”そんな作品が好みではありません。

 

どちらかというとFin マークがついたあと『何?この胸に残るモヤモヤしたものは…』

足取り重く映画館をとぼとぼ出て行くような、そんな作品がわたし的ツボです。

 

話は戻ってこの作品

 

地の文が主人公の一人称で描かれ口語とまではいかないのですが、それに近い文章…。

そして極めつけ、ストーリーがラブコメ仕立てになっている…。

 

ではもう一度…

 

あ、苦手なタイプの小説だ…。

 

成瀬将虎はある日、後輩であるキヨシから、かつて探偵をやっていた経験を買われ、蓬莱倶楽部という会社が行った保険金詐欺の証拠を掴んで欲しいとの依頼を受け調査を開始します。それと同じ頃、地下鉄で投身自殺を図ろうとした麻宮さくらという女性を助け運命の出会いを果たした2人は爽やかに交際を始めることになるのですが…。

 

お話はとてもライトでテンポもよく、イメージでいうとちょっと古いですが『探偵物語(赤川次郎の方)』。100円コーナーで仕入れてきたとはいえ途中で投げ出すのも癪ですし、マンガでも読むかのようにサラリさらさらとページをめくっていたのですが、その時は突然訪れます!

 

その全てが伏線でした!!

所々で違和感が無かったわけではないのです。が、いえ、それも言い訳ですね…。

 

作者の思惑にまんまとはまったわたしは、ページを逆戻り、再確認の旅へ…

大変失礼いたしました。

読み終わったあと、歌野さんの高笑いがいつまでも鳴り響いていました…

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そういえば、帯に書かれていましたね「このミステリーがすごい」って!

是非!

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