7/24(火)【コラムの森】震災ボランティアに気仙沼まで行ってきました。

台風6号がもたらした涼しげな風がまだ気持ち良く感じられるこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。季節の移ろいを敏感に感じて生きていきたいsortieです。

早いもので未曾有の大災害となった3月11日の東日本大震災から4カ月が過ぎ、私たちのいる東京でも節電の励行が進むなど、まだその影響は続いています。そんな折、何度もボランティアに参加している知り合いから「東北にボランティアに行かないか」と誘われましたので、先日、土日を使って、津波で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市まで行ってきました。

東京から長駆約500kmを移動し、土曜の夜は気仙沼市に許可を貰って指定の公園でテントを張り野宿、そして日曜日にボランティアに参加です。今回はNGOなどが呼びかけたボランティアではなく、個人チームでの参加だったのですが、その場合でも、ボランティアは可能です。日曜の朝気仙沼のボランティアセンターに長靴・長ズボン・長袖・マスク・ゴーグル姿でボランティア登録を行い、しばらく待つと担当のスタッフ(この方々もボランティア…頭が下がります)からその日に要請のあった作業内容と、必要人数が読み上げられ、それだったらやりたい、と自分で名乗りを上げていく仕組みでした。作業の場所が決まれば、あとはボランティアセンターからそれぞれワンボックスなどで移動していきます(写真はボランティアセンターで大気中の様子です)。

作業内容はいろいろあって、もう大きながれきの撤去などは終わっているため、ご老人のお住まいの使えなくなった家財道具の運び出し、再生したい商品の洗浄などさまざま。今回sortieが担当したのは、3月11日にご自宅が数多く流されたがれきの中から、自衛隊が拾い集めた「泥まみれの写真を洗浄する」という仕事でした。

ところで、sortieが洗った写真の持ち主はわかりません。いまどうされているのか。この写真が収まった家はもうないのです。洗いながら、いろいろなことを考えてしまいました。写真には、3月11日の津波が運んだ泥がついているのですから…。でも、洗って乾燥し体育館に掲示しておくと、ご自宅を流された方々がいらっしゃって、自分たちの写真があるかどうか、探しに来られるのです。そのお姿を見て、この作業の意義を感じ、頑張れました。

現地ではまだまだ全然人が足りません。ボランティアは、人海戦術あるのみなんだなって感じました。機会があればまた行きたいと思っています。

ちなみに、作業は市内から離れた体育館で行ったのですが、入江からそこそこの高台でも家が壊れていたり、漁船が乗りあげていたり…。本物を目にすると、被害の大きさに圧倒されてしまいました。経験というのはほんとうに大事ですね。

 

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