【人間と地球の共存】世界的に取り組まれるサステナビリティ

リサーチ

サステナビリティの概念が登場したのは1980年代

サステナビリティ(Sustainability)の直訳は「持続可能性」ですが、「人間と地球がうまく共存しながら発展し続けよう」という意味で使われています。

外務省のWebサイトによると、そのルーツは1987年に「環境と開発に関する世界委員会」から国連に提出された報告書の中で使った「Sustainable development」(持続可能な開発)にあると言われています。

その後、1992年にリオデジャネイロで開催された「地球サミット」(国連環境開発会議)や2002年の「ヨハネスブルグ・サミット」(持続可能な開発に関する世界首脳会議)、2012年のリオデジャネイロ「リオ+20」(国連持続可能な開発会議)などを経て、世界的な活動として普及していきます。

2015年9月には国連で「持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴール」が示され、サステナビリティ関連の代表的な取り組みとして紹介されることが多くなっています。

そこで、ナビットの運営するSohos-Styleの地域特派員(SOHO会員)1,000人を対象に、サステナビリティについてアンケートをとってみました。

サステナビリティという言葉を「知らない」人が過半数

【調査】
質問:サステナビリティという言葉について知っていますか?

日常生活では馴染みの少ない言葉のせいか、「詳しく知っている」のは5.8%と、あまり多くはありません。「少し知っている」と合わせても約45%と半数には届きません。

対して「全く知らない」と「あまり知らない」の合計は半数を超えています。

サステナビリティに「関心がない」人の割合も過半数

【調査】
質問:サステナビリティに関心はありますか?

この問の回答と前問の回答を横に並べると、ほぼ同じ割合(%)が並んでいます。しかし、「知っている」=「関心がある」という単純な構図ではなさそうですね。

「知っていても関心がない」人がいる一方、「知らなくても関心がある」人もいるでしょう。

サステナビリティ関連で知っている事柄は「SDGs」が突出

【調査】
質問:サステナビリティに関連する事柄で内容の知ってるものはありますか?

「SDGs」を挙げた人が46.9%と突出しています。この他では「フェアトレード」が9.5%、「ロハス」が6.9%などとなっています。また、約3分の1が「知らない」と回答しています。

「ロハス」は「ロ」(Lo=Lifestyle of)「ハ」(Ha=Health and)「ス」(S=Sustainability)を略した言葉。「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」を表しています。

「フェアトレード」の直訳は「公平・公正な貿易」。開発途上国の原料や製品を適正な価格で購入し、途上国の自立を目指しています。

SDGsの中で重要なのは「人」と「地球」に関するもの

【調査】
質問:SDGsの中で重要だと思うものは何ですか

Planet(地球)に関するもの【つくる責任、気候変動、海や陸の豊かさなど】が28.6%、People(人)に関するもの【貧困や飢餓をなくすこと、健康や福祉、教育、ジェンダー平等など】が27.6%。この2つで全体の過半数を占めました。

エシカル(Ethical=倫理的)消費とは?

【調査】
質問:エシカル消費という言葉を知っていますか?

「知らない」との回答が約8割を占めていますが、消費者庁のWebサイトで次のように紹介されています。

消費者庁が2015年5月から2年間、「倫理的消費」調査委員会を設けて、人や社会・環境に配慮した消費行動として「倫理的消費」(エシカル消費)の普及に向けた調査と議論を行っています。

「倫理的消費(エシカル消費)」とは?
消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12に関連する取り組みです。

個人、企業、国、そして世界で取り組まれているのがサステナビリティ

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やや堅いテーマでしたが、身近な話題として具体的な例がニュースなどでも紹介されています。

例えば、公益財団法人「イオンワンパーセントクラブ」(千葉市)が主催して2021年12月にオンラインで開催した「アジアユースリーダーズ」。「脱炭素社会の実現に資する持続可能な食の未来づくり」をメインテーマに3カ年のプログラムを実施。1年目は日本を含むアジア8カ国の高校生72人が参加して「食品ロスの削減」をテーマに討論しています。

企業の情報発信も活発です。ヤマハが2022年3月に発表したニュースリリースによると、同社は米国S&P Global社によるサステナビリティ格付「S&P Global Sustainability Awards 2022」で「Yearbook Member 2022」と「Industry Mover 2022」に選ばれ、高い評価を受けたことを明らかにしています。

サステナビリティは、個人レベルにとどまらず、企業や国、そして世界レベルでも取り組まれています。

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