2011年3月11日、東北太平洋沖を震源とする地震は、マグニチュード9.0・最大震度7という日本国内観測史上最大の規模でした。地震による大津波により、亡くなった方は15,000人、行方不明者は7,500人。福島原子力発電所の事故で大勢の避難者も生む未曾有の大災害となりました。
今年3月16日には、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4、最大震度6強の地震が起こり、大震災の記憶を強烈に思い出させると同時に、東北と関東で電力需給が逼迫する事態も発生しています。
今から遡ること27年。1995年にはマグニチュード7.3・最大震度7の阪神淡路大震災が発生し、地震に伴う火災も重なって6,000人を超える死者、60万戸を超える住宅が被害を受けました。このほか日本列島を襲う自然災害は年々増えています。
ナビットでは、東日本大震災から11年目に当たる3月11日に、全国の主婦を中心としたモニター会員1000人を対象に「自然災害について」をテーマにアンケートを行い、自然災害に対する意識について探ってみました。
8割近くが自然災害情報を「意識している」
【調査】
質問:日常的に自然災害情報を意識していますか?
「常に意識している」と「たまに意識している」を合わせると、ほぼ8割の人が自然災害関連の情報を意識していることがわかりました。
3.11を機に意識が「変わった」人は7割
【調査】
質問:3.11を機に自然災害への意識は変わりましたか?
3.11を機に自然災害への意識が「変わった」と答えた人は7割を超えました。「変わっていない」人は1割強にとどまっています。
備蓄や装備を「している」のは全体の3分の2
【調査】
質問:自然災害等に備えて、備蓄や装備はしていますか?
自然災害に備えて備蓄や装備をしている人は64.6%で、ほぼ3分の2。残りの3分の1が「していない」と答えています。
備えについて話し合いを「常にしている」のは1割に満たず
【調査】
質問:自然災害等に備えて、家族などと話し合いをしていますか?
話し合いを「たまにしている」との回答が6割を超え、「常にしている」人は1割に達しませんでした。
過半数の人が「ローリングストック」という言葉を「知っている」
【調査】
質問:ローリングストックという言葉は知っていますか?
「ローリングストック」という言葉を「知っている」人は半数を超えましたが、「知らない」人の割合も4割を超えています。
この言葉は、食材やカセットボンベ、乾電池、ウェットティッシュ、使い捨てカイロなどの生活用品を普段から少し多めに買っておき、使った分だけを買い足して、常に一定の量を備蓄として自然災害などに備える取り組みです。
ローリングストックは3日分以上、できれば1週間分以上
日本気象協会が2020年9月1日の防災の日に20~40代の女性300人に「家庭の備蓄に関するアンケート」を行ったところ、備蓄は「3日分×家族の人数」が必要なことを過半数の人が「知っている」、そして3人に1人が「できている」と回答しています。また、「ローリングストック」を認知及び実践したことがある人は64.9%と3分の2近くにのぼりました。
内閣府の「防災情報のページ」では、災害に備えた備蓄品として3日分の具体例を紹介しながら、非常に広い地域に被害が及ぶ可能性がある南海トラフ巨大地震に備えるには「備蓄は3日分より1週間以上が望ましいとの指摘もある」として、日頃から無理なくできる「ローリングストック」の実践をを推奨しています。
かつては「災害は忘れた頃にやってくる」と言われたものですが、地球温暖化による異常気候もあって、そうとも言っておれない時代になりました。ローリングストックという言葉に初めて触れた方も、一度実験してみてはいかがでしょうか。
1000人アンケート
今回の記事で引用したアンケート結果をはじめ、ナビットでは、1000人規模のアンケートを、お手軽にご依頼・ご購入いただけます。
1000人アンケートとは
「1000人アンケート」とは、ナビットが運営する「Sohos-Style」へ登録している全国約63,400人の調査モニターを対象に、性別、年齢、居住地、属性など実態の明らかなモニターを絞り込んでアンケートを実施出来るサービスです。
調査モニターの中心は、30~50代の女性です。
消費者である主婦をはじめ「実態」のある「生の声」としてアンケートの回答を得る事が出来るので、一般的なアンケート調査を行う多くのアプリ系モニターとは違い「定量的」な数値情報だけでなく「定性的」な「質」に関する情報を集める事が出来ます。
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