暑いときこそ辛い料理で健康増進

辛い料理の主役は唐辛子

辛い料理でまず頭に浮かぶのは唐辛子。唐辛子の主成分はカプサイシンといい、これを含んだ料理を食べると、舌の感覚神経が刺激されて辛みを感じます。そして体の中に取り込まれると、体が熱くなったり汗が出たりします。加熱しても壊れにくい成分なので、辛い料理に好んで使われるわけです。
逆にカプサイシンを取り過ぎると、痛みを感じたり、時にはのどや胃が荒れたり、咳や息切れの原因になることもあります。こんな性質を利用して、温湿布などの医療用や催涙スプレーなどにも使われます。
アンケートにも出てきますが、暑いときに辛い料理が好まれるのも食欲増進効果があるからなのです。日本に限らず、インドやタイ、スリランカなど暑い国で辛い料理が多いのもうなずけますね。

ナビットでは、全国の主婦を中心としたモニター会員1000人を対象に「辛い料理について」アンケートを実施しました。

辛い料理が好きな人は6割弱

【調査】
質問：辛い料理は好きですか？（対象者：1000人）

辛い料理が「好きな人」は57.4％。「好きではない人」は42.6%という結果となりました。辛い料理が好きな人の方が多いですが、好きではない人が4割強いることもわかりました。

食べる頻度は「週に1日程度」が最多

【調査】
質問：どのくらいの頻度で辛い料理を食べますか？（対象者：1000人）

辛い料理を食べる頻度は「週に1度程度」が最も多くて17.6％。「2週間に1日程度」（12.1％）、「1カ月に1日程度」（16.8％）の合計で回答者の4割近くを占めています。「毎日」食べる人は少なくて、0.4％にとどまっています。

食べたくなるのは「刺激が欲しいとき」がトップ

【調査】
質問：辛い物を食べたくなるのはどんな時ですか？（対象者：1000人） ※回答数：1593

辛い料理を食べたくなるのはどんなときか複数回答可でアンケートをとったところ、「刺激が欲しいとき」が一番多く、総回答数（1593回答）の19.9％で318人でした。2、3位は「暑いとき」（12.3％、196人）と「寒いとき」（10.9％、174人）で、「暑いとき」が「寒いとき」を上回っています。

期待する効果は「食欲増進」が最多で約3割

【調査】
質問：辛い料理に期待する効果は何ですか？（対象者：1000人）※ 回答数：1244

辛い料理に期待する効果に関して複数回答可でアンケートをとったところ、最も多いのは「食欲増進」で総回答数（1244回答）の29.0％で361人でした。

好きな辛い料理は「麻婆豆腐」「カレー」「キムチ」

【調査】
質問：辛い料理の中で最も好きな料理は何ですか？

辛い料理の中で最も好きな料理について、フリー回答を求めたところ、約600人が具体的な料理名を挙げています。その中で「麻婆豆腐」「カレー」「キムチ」が上位を占め、この3つの合計が有効回答の半数を超えています。

辛さの単位「スコヴィル値」

辛さの程度を定量的に示すものは大変むずかしいのですが、辛さのランキングでは、スコヴィル値という単位が使われています。1912年にアメリカの化学者ウィルバー・リンカーン・スコヴィル氏（Wilbur Lincoln Scoville）が考案したものです。
ごく簡単に言うと、スコヴィル値が100とすると水で100倍に薄めると辛くなくなることを示します。例えば、唐辛子の一種であるハバネロのスコヴィル値は200000と言われます。現在、ギネスブックで認定されている「世界一辛い唐辛子」はアメリカのカリフォルニア州で生まれた「キャロライナ・リーパー」で、そのスコヴィル値は1600000～2200000といいますから、桁違いの辛さです。その後、もっとスコヴィル値の高いものも次々登場していますが、いまのところギネスの記録は書き換えられていないとのことです。
一見、科学的に見えるスコヴィル値ですが、最後の判定は人間の舌が頼りというのは、面白いですね。いずれにしても激辛競争には終点がないようです。

「1000人アンケート」とは

「1000人アンケート」は、回答モニター付きのアンケートサービスです。回答モニターは主婦を中心とした全国63,400人のうちの1000人がアンケートにお答えします。カード決済のWebサービスですので、24時間365日稼働しており、ビジネスのスピード感を阻害しません。プリセットを使ったアシスト機能で始めての方でも簡単にアンケートが始められます。