年末大掃除が多数派だが、進む多様化

リサーチ

年末大掃除のルーツは煤払い

年末が近づくと神社などで煤(すす)払いの行事が行われる様子が報道されます。そのルーツは平安時代の宮中にまで遡ると言われます。

神社本庁のWebサイトには「神棚だけでも煤払いをすれば、正月に年神様を迎える気持ちが高まり、清々しい新年を迎えることができる」とあります。年神様とは、新年に来てくれる幸せの神様なのです。

現代では、囲炉裏(いろり)で薪(たきぎ)を燃やす生活を目にする機会は珍しくなりましたから、煤払いという言葉はあまりピンと来ませんね。隣近所が一斉に畳を外に出してパタパタとホコリを叩き出す風景も過去のものとなりました。

しかし、年末は休みになる会社も多く、大掃除をして心機一転、お正月を迎える習慣はすたれたわけではありません。

ナビットでは年末を前に、全国の主婦を中心としたモニター会員1000人を対象に「大掃除について」アンケートを実施しました。

約3分の2が年末には大掃除

【調査】
質問:年末に大掃除をしますか?

回答者の64.7%年末に大掃除を行っています
設問5のフリー回答で出てきますが、年末に大掃除をしない理由に「寒い年末を避けて、普段からこまめに掃除をしている」を挙げる回答も目立っています。

清掃業者に依頼する人はほとんどなし

【調査】
質問:清掃業者に依頼しますか?

大掃除を清掃業者に依頼する人は、わずか1.8%でした。
物価高騰も影響しているのかもしれません。

大掃除の日数は「半日」から「5日以上」まで様々

【調査】
質問:大掃除に何日かけますか?

大掃除かける日数は飛びぬけた偏りはなく、生活パターンにより様々なようです。

重点的に掃除するのは「窓・サッシ」がトップ

【調査】
質問:どこを重点的に大掃除しますか?

大掃除の中で重点的に掃除するのは「窓・サッシ」が一番で、21.5%。次いで「換気扇・エアコン」「シンク回り・水道管」などとなっています。

大掃除へのこだわりは4分の3が「なし」

【調査】
質問:大掃除のこだわりはありますか? また、そのこだわりを教えてください。(フリー回答)

フリー回答で大掃除への「こだわり」を質問したところ、回答者の約4分の3が「なし」と答えています。

回答されている「こだわり」を大雑把に集約して目立ったのは、下記の通りです。

・普段しないところを重点的に。

・寒い年末を避ける。

日々汚れを溜めないようにする。

・少しずつ無理せずやる。

フリー回答の中から一部を原文のまま紹介しましょう。

普段できない、冷蔵庫の下や、壁などできれば隅々まで丁寧に掃除する

年末にまとめてするのではなく日頃から少しずついろいろな箇所を掃除していく

こだわりは浴室、洗面所です。見えない場所にカビに拘ります

年々低くなる大掃除の実施率

ハウスクリーニング大手のダスキンが2004年末から毎年実施している「大掃除に関する意識・実態調査」によると、大掃除の実施率は下がり続けており、2022年に発表された第18回調査(2021年末実施、対象:20歳以上の男女4,160人)では、実施率は51.8%と調査開始以来の最低を記録したそうです。

2021年末は新型コロナ禍での2度目の大掃除で、ダスキンでは「コロナを機に普段掃除が増えたとの回答が7割もあり、年末に大掃除をしない人が増えているのは普段掃除が大きく関係しているのでは」と分析しています。

1000人アンケート

今回の記事で引用したアンケート結果をはじめ、ナビットでは、1000人規模のアンケートを、お手軽にご依頼・ご購入いただけます。

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1000人アンケートとは

「1000人アンケート」とは、ナビットが運営する「Sohos-Style」へ登録している全国約63,400人の調査モニターを対象に、性別、年齢、居住地、属性など実態の明らかなモニターを絞り込んでアンケートを実施出来るサービスです。

調査モニターの中心は、30~50代の女性です。

消費者である主婦をはじめ「実態」のある「生の声」としてアンケートの回答を得る事が出来るので、一般的なアンケート調査を行う多くのアプリ系モニターとは違い「定量的」な数値情報だけでなく「定性的」な「質」に関する情報を集める事が出来ます。

お気軽にご利用下さい!

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ナビットの「1000人アンケート」是非ご利用ください!