日本人の心の友、お茶漬けについて大調査!【1000人アンケート】

リサーチ

お茶漬けのマナーと、茶碗の“締め”文化

さらさらと喉を通るお茶漬けは、手軽で親しみやすい日本の家庭料理のひとつです。けれど、実はこの何気ない一膳にも、昔ながらの“マナー”や“所作”が込められているのをご存じでしょうか。

昔の家庭や料亭では、ごはんを食べ終える前にお茶やお湯を茶碗に注ぎ、残ったご飯粒をさらいながらいただくという習慣がありました。これが、お茶漬けの原点ともいえる形です。食事の最後を飾る“締め”の一口。

そして、その最後の動作にもう一つ、小さな所作が加わります。香の物、たとえばたくあんや梅干し、季節の漬物などを使って、茶碗の内側をぬぐうようにしてきれいにする。まるで感謝を込めて器を清めるような、そんなふるまいです。

この一連の所作には、ご飯粒ひとつまで無駄にしないという精神が込められています。「食べ物を粗末にしないこと」は、古くから日本人が大切にしてきた美徳のひとつです。そして、その気持ちを見せる方法が、このお茶漬けのマナーだったわけです。

もちろん、現代ではこのような所作を強く意識する機会は少なくなりました。でも、茶碗に残ったご飯粒にお茶を注いでさらっとかき込むあの感じ、なんだか、ちょっと心が落ち着く瞬間でもあります。

それはたぶん、ただ食べるだけじゃない「何か」がそこにあるから。食べ終わることで満足するのではなく、食べきることへの配慮や感謝が、自然と身についていた文化なのかもしれません。

いつものお茶漬けも、ちょっとだけ丁寧に締めてみる。そんな小さな所作が、食事の時間を少し豊かにしてくれる気がします。

ナビットでは、全国の主婦を中心としたモニター会員1,000人を対象に「お茶漬け」についてアンケートを実施しました。

【調査概要】
・調査期間:2025年3月
・調査機関:株式会社ナビット
・調査対象:20代~80代の男女
・有効回答数:1000人
・調査方法:Webアンケート

約9割はお茶漬けに好意的

【調査】
質問:お茶漬けは好きですか?(対象:1,000人)

お茶漬けが好きですか?というアンケートでは「とても好き」27.4%「まあまあ好き」62.2%で合計89.6%と、約9割近くの人がお茶漬けに対して好意的なことがわかりました。

お茶漬けを食べる頻度は高くない

【調査】
質問:どのくらいの頻度でお茶漬けを食べますか?(対象:1,000人)

お茶漬けを食べる頻度についてのアンケートです。ちなみに筆者は月に1回から2回なのですが、アンケートの結果はどうだったのでしょうか。1番多かったのが「半年に1回」24.2%、次に多かったのが「月に1回」14.3%。3番目に「年に1回」14.2%と続いています。

お茶漬けは味で選ぶ

【調査】
質問:お茶漬けの素を購入する際、最も重要視している点は何ですか?(対象:1,000人)

お茶漬け購入の際の指針に関しては「味」が1番多く54.1%と過半数越えでした。次に「価格」10.1%「メーカー・ブランド」9.4%と続いています。

お茶漬けにはお湯をかける

【調査】
質問:お茶漬けに何をかけることが最も多いですか?(対象:1,000人)

お茶漬けにかけるものについてのアンケートです。お茶漬けといっても、かけるのはお茶だけではありません。1番多かった答えは「お湯」54.2%、次に「緑茶」26.4%「ほうじ茶」3.8%と続く結果になりました。

お茶漬けは鮭が圧倒的人気

【調査】
質問:一番好きなお茶漬けは何味ですか?(対象:1,000人)

1番好きなお茶漬けの味についてのアンケートです。味で1番人気だったのは「鮭」41.8%と圧倒的な人気となりました。2番目に人気だったのが「梅」19.9%「海苔」11.3%と3番目に続いています。

“永谷園”が変えたお茶漬けの歴史

―家庭の味から全国の定番へ―

今やコンビニやスーパーの棚に当たり前のように並ぶ「お茶漬けの素」。そのパッケージを見ると、つい「あ〜あれね」と思い出すのは、あの金と黒のパッケージの“永谷園”ではないでしょうか。

でも、少し前まではお茶漬けといえば、残りご飯にお茶をかけて、家にある漬物や佃煮で味を整えるという、いわば“家の知恵”の料理でした。地方ごとに具材が違ったり、作り方が微妙に異なったりと、いわゆる「うちの味」が色濃く出る一品でもあったんです。

そんなお茶漬けのスタイルを一気に“全国区”に押し上げたのが、1952年に永谷園が発売した「お茶づけ海苔」

湯を注ぐだけで、誰でも簡単に“お茶漬けっぽい何か”ができてしまうというのは、当時の食卓にとってはちょっとした革命でした。

実際には、お茶ではなく“湯”をかけることを想定して作られていたのですが、海苔の香り、あられの食感、そしてだしの風味が一体になったあの味は、すぐに家庭に広まりました。しかも常温保存ができて長持ちする。忙しい朝、食欲のない夜、飲んだあとの“締め”としても頼れる存在に。今ではお茶漬け=永谷園というイメージを持つ人も少なくないでしょう。

家庭の味を「素」で再現するというこの発明は、日本の食卓をぐっとフラットにしました。地方色や家庭の個性があったお茶漬けを、いつでもどこでも楽しめるものに変えた。これは一つの「文化の再編集」と言ってもいいのかもしれません。

もちろん、今でも各地にはその土地らしいお茶漬けが残っています。でも、永谷園のお茶漬けが“スタンダード”になったことで、逆にそれぞれの「うちのお茶漬け」の価値も、改めて見直されているように思います。

手軽に、さらっと。だけど、ちょっとしみじみする。

そんな“食の風景”を、日本全国に届けてくれた永谷園。お茶漬けのある暮らしを、私たちは今も、静かに楽しんでいます。

「1000人アンケート」とは

「1000人アンケート」は、回答モニター付きのアンケートサービスです。回答モニターは主婦を中心とした全国63,400人のうちの1000人がアンケートにお答えします。カード決済のWebサービスですので、24時間365日稼働しており、ビジネスのスピード感を阻害しません。プリセットを使ったアシスト機能で始めての方でも簡単にアンケートが始められます。

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1000人アンケートの特長

1.アシスト機能を使って設問を自分で編集

2. 全国63,400人の主婦層(20代~)が最短2日で回答

3. データレポートやテキストマイニングも対応(オプション)

4. カード決済なのでいつでもアンケート実施が可能

1000人アンケート価格表

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ナビットの「1000人アンケート」是非ご利用ください!