【ナビットスタッフブログ】5/21(土) 銀座・奥野ビル、79歳。

古い建物(近代建築飛ばれる、大正~昭和初期などのモダン建築)も興味がある、相変わらず萌え属性が多めなsortieです。
そんなsortie、先日、所用で銀座に行った折、ふと思い立って立ち寄ったのが「奥野ビル」です。

奥野ビルはこれまた古く、竣工は1932年(昭和7年)!
なんと、今年で79年ですよ!かつては「銀座アパートメント」と呼ばれていたそうです。
当時最先端の鉄筋建築であったゆえか、かなりの高級アパートで、文士や歌手と言った今で言う「よこもじ」系の職業の方々が住んでいたようです。

現在は、ほとんどが個人事務所と画廊・貸しギャラリーが入っているようでしたが、
この館内の雰囲気は、まさにギャラリーにうってつけ。

玄関を内側から。
差し込む外光、壁のタイル、すべてが昭和初期の空気感。たまりません。

銀座に残る、手動式ドアのエレベータ。
エレベータの箱は新しかったので、手動扉はわざと残してあるのでしょう。
これは生まれて初めて見ました。
ちなみに、ドア、重いです(涙

このビル、不思議な構造になっていて、真ん中あたりで対称で作られたビルが壁一枚で合わさっているような感じ。
階段のわきにこんな感じの窓がありますが、普通なら外が見えるはずのこの窓の向こうは、手前が階段なら、窓の向こうもまるで鏡で合わせたように、階段。
この窓はビルとビルの間の壁についている…とでも説明できるでしょうか。

階段。手すりなどの意匠がいちいち凝っていて、昔の建物っていいなあ、って思うのです。

こういうビルも、残念なあら、いつかはなくなっていくのでしょうね。
でも、つねづね思うのですけど、「ほんものの古さ」のすごさって、ハンパじゃない。東京大空襲も逃れてきたわけですから。

カテゴリー: スタッフコラム パーマリンク