2004年7月に一般市民の使用解禁
AEDはAutomated External Defibrillatorの略で、日本語では自動体外式除細動器。突然、心停止で倒れた人がいた場合、その場に居合わせた人が、救急車が到着までの間に命を救うために使う医療機器のことです。医療機関や学校、公共施設などに目立つ形で設置されているのを見かけることが多いでしょう。
かつては使用できるのは医療従事者などに限られていましたが、2004年(平成16年)7月1日から非医療従事者、つまり一般の市民も使用できるようになり、この日は「AEDの日」と定められました。
総務省の調査によると、AEDの累計販売台数は2004年には1万台未満で、このうち消防・医療機関を除くPAD(公共施設など)では約1,300台にとどまっていました。ところが、PADで10年後の2014年には50万台を突破。2015年には60万台を超え、世界で一番多いのではないかとも言われています。
ナビットでは、全国の主婦を中心としたモニター会員1000人を対象に「AEDについて」アンケートを実施しました。
AEDの使用方法を知っているのはほぼ半数
【調査】
質問:AEDの使用方法を知っていますか?(対象:1,000名)
AEDの使い方を「知っている」人の割合は48.3%で、ほぼ半数でした。かなり高い比率ではないでしょうか。
使用方法を学んだのは「職場」「消防署」「イベント」など
【調査】
質問:どこでAEDの使用方法を学びましたか? (複数回答可、回答数:1,111)
AEDの使用方法を学んだ場所は、「職場・アルバイト先での教育・研修」が最多で162人、総回答数の14.6%でした。次いで「消防署・病院・防災館などで実施される救命講習」(151人、13.6%)、「学校での教育・研修」(99人、8.9%)などの順でした。
身近に設置場所を知っているのは45%
【調査】
質問:身近な行動範囲内にAEDが設置してある場所を知っていますか?(対象:1,000名)
身近な行動範囲内にAEDが設置してある場所を「知っている」人は45.2%でした。
緊急時にAEDを使える人は3割どまり
【調査】
質問:目の前で人が倒れたら、AEDを使用できると思いますか?(対象:1,000名)
仮に目の前で人が倒れた場合、AEDを「使用できると思う」と答えた人は5.8%。「どちらかといえばできると思う」(24.8%)を合わせても30.6%にとどまりました。
97%がAEDを「使用したことがない」と回答
【調査】
質問:AEDを実際に使用したことがある場合、どのような場面で使用しましたか?(対象:1,000名)
フリー回答のこの質問では97%の人が「使用したことがない」と回答しました。「使用したことがある」人も「講習会」が多く、実際に路上や駅などで倒れた人に使用した経験は数人でした。
下記は「なし」以外のフリー回答の一部です。
「スーパーで倒れてる方を見つけたときに使用しました」
「路上で意識不明の人を発見したとき」
「(緊急時に)使用したことは無いが講習の時に使った」
「職場(介護施設)にて同僚と一緒に使用した」
「教わってだいぶ経つので、使えるか自信が無い」
心停止後のAEDの使用率は4.2%
消防庁の「救急・救助の現況」令和3年(2021年)版によると、心停止後のAED使用率は4.2%にとどまっています。
119番通報から救急車の到着までの平均時間は8.9分。命を救えるかどうかは時間との闘いで、日本AED財団などでは「突然の心停止、救えるのはその場に居合わせた『あなた』」と呼びかけています。
また、今回調査した「身近な行動範囲内にAEDが設置してある場所を知っていますか?」という質問では、54.8%と半分以上の方が「知らない」と回答しました。以下のサイトから、スマホやパソコンで簡単に設置場所を確認することができます。
・「AED N@VI」(https://aed-navi.jp/)
・「日本全国AEDマップ」(https://aedm.jp/)
これらを活用して、いざという時に備えておくことをおすすめします。
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「1000人アンケート」とは、ナビットが運営する「Sohos-Style」へ登録している全国約63,400人の調査モニターを対象に、性別、年齢、居住地、属性など実態の明らかなモニターを絞り込んでアンケートを実施出来るサービスです。
調査モニターの中心は、30~50代の女性です。
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