こんにちは。F-16です。
今回はランチネタということで、専大前交差点の向こう側にある「天ぷら命 ふじ好」(フジゴノミ)さんを紹介します。

去年の12月にオープンしたばかりのお店です。場所はこちら。なんと、去年惜しまれつつ閉店した、神田神保町界隈では有名な天丼天ぷらの名店「いもや」の三丁目店(九段下店とも言われていた?)の跡地に、居ぬきでオープンしています。かの名店の跡地に、同じ天ぷら定食というジャンルで出店するとは、ものすごい度胸だなと思うのですが、

「目指せ!神保町No.1 1000円ランチ」
なるほど、ものすごく自信に満ち溢れた看板が出ています。
店内は、大々的に綺麗な写真の入った大きなメニューのポスターが貼られて、ちょっとだけ機器の配置が変わった以外、壁や床といった内装はいもや時代そのまま。いもやの特徴と言って差し支えない、素の白木造の大カウンターも、そのままでした。
決定的な違いは、メニューの数と価格、そして提供の仕方。
いもやの天ぷら定食はメニューが2種類だけ。それにお好みのネタを追加するシステムで、¥680からと学生街でもある神保町ならではの良心的な価格。
しかし、ふじ好さんはスタートが¥1000~で、定食の種類が4以上。学生には敬遠される価格帯です。つまり最初からビジネスマンだけをターゲットにしているのでしょう、夜には酒類も提供しています。
そして、1枚のお皿に最初から全部載ってくるのではなく、順々に揚がった順から提供してくれます。

今回は「えびごのみ」を注文しました。エビ2本・エビしんじょ・えびパン・えびタルタル、とまぁエビがメインのメニューです。
最初に出てきたのは、4品。左から2つ目の「えびパン」がユニークです。
サービス品の豚角煮(一番左)がついてきました。これもまた珍しいですね。これ単体としては実に中トロの角煮でとてもおいしい一品なのですが、今回頼んだえびとは脂っこさの面でちょっとアンバランスさが否めません。
※なお、角煮のサービスは今月いっぱいだそうです。

2番目に出てきたのが野菜の天ぷら。茄子と、カボチャが出てきました。茄子の大きさは1/4。いもやは半切だったので、どうしても比較してしまって、ちょっと残念に思ってしまいます。
このように、天ぷらを揚がった順に出してくれて、冷ましてしまわずアツアツのうちに食べられる配慮は
とてもよいところだと思いますが、初めて来た客の立場としては、「あれ?何か足りなくない?」と
戸惑ってしまうので、その旨メニューに一言書いてあったらよかったのに、と思います。

最後に、残りのエビが出てきて、うち1本は天つゆではなく自家製のタルタルソースでいただきます。
エビにタルタルは、エビフライで王道を行く相性の良さですから、天ぷらだっておいしくないはずがありません、フライよりもしつこくないカラッと揚がった天ぷらなのですから、ほっぺた落ちると形容できなくてはウソでしょう。ちゃんと期待通りでした。
ご飯味噌汁お漬物はおかわり自由でした。その辺はいもやに引けをとっていませんが、色のキツいキューちゃんのようなお漬物よりも、いもやでカウンターの上に無造作に置かれていた無着色で淡い色のタクアンのほうが天ぷらにはマッチしているような気がします。
えびパンなどの独創性は確かによいと思います。しかし、¥1000という価格設定は、個人的にはこのご時世、週に何度も行きたくなる価格ではないと思わざるを得ないので、次に行くとしたらいつなのか…見当つけられません。
また、いもやの頃は店員3人で回していて、昼時は待ち椅子が埋まって時々店外に行列していたこともあったほどですが、ふじ好さんは5人(以上?)と、客の入り具合にしてはやや配置過剰ぎみに思えます。スタッフ一人減らして、やや価格を下げたメニューも用意したほうがよいのではと感じざるをえませんでした。個人的評価としては、75点といったところですね。
それでも、昼の定食メニューひとつだけでお店の評価としてしまうには尚早なので、またそのうちほかのメニューや夜のお店も味わいに行ってみたいと思います。
ではまた!